陽だまりにほころぶ花と愛し君この幸せを何にか例えん
今日は夕食は外で食べて来る、と連絡があった。
しょんぼり。 いや!1人にしても大丈夫だってKが思ってくれるくらい元気になった証拠なんだから喜ばないと! これで、Kも少しは自由な時間ができるだろうか。 いつも私を1人にする時間を短くしようと、できるだけ早く帰ってきてくれてたから。 言葉でそうだって言われたことはないけれど、帰って来たKに職場から電話が入ったり、ちょっとした会話の内容から、きっと無理して帰って来てくれてるんだろうことはわかる。 だから、これでいいんだ。
心配しすぎなくらい心配された。 「どこか行きたい所があるなら、おれが連れていくから」 と言ってくれたのはありがたいけれど、でも、それは何か違う気がする。 私は、我がままだろうか。
今日はKにナイショで外に出てみた。
別にナイショにする必要はないんだけど、思いつきで出てしまったからKが帰ってくるまではナイショってことになってしまう。 また「無茶して!」って怒るかな?
外は、冬の太陽の匂いがした。 道端に小さな薄紫の花がたくさん咲いていた。 砂利を踏む感触、坂を上る感覚。 風が通りすぎていくときの、胸が躍る感覚。 いろんな感覚が懐かしかった。 どこからかパンを焼くいい匂いがしてきて、一本道の向こうにパン屋さんの看板が見えた。 庭先を掃除していた上品な老婦人が「こんにちは、いいお天気ね」と声をかけてくれて、久しぶりにK以外の人と会話をした。 外出は成功だったけれど、帰ってきたらなんだかほっとした。 早くK帰ってこないかな?
 バージョン違いでもうひとつ。  違う話の登場人物みたいになったなあ。 背景を砂漠とかにしたらよかったのかな? 色んな機能があるみたいだから、全部試してみよう。
が描きたい。
が、モデルがいないなあ。 どこかにいい角居ないかなあ。
昨夜テレビを見ていたら、隣でKが「寒い」とあんまり何度も言うので、ぎゅーっとしたら借りてきた猫みたいにおとなしくてなんだか可愛かった。 子猫先生なだけに暖かくしたから丸くなったのかな? 今日も寒いから温かいシチューでも作って待っていよう♪
Kが画像ソフトの使い方を教えてくれた。 けっこうおもしろい。 渦巻きが楽しい♪ ↓クリックでイラストが見れます
マンガだと読むの早いな、と上機嫌な私に、「いや、充分遅いから」とKが容赦ないツッコミをくれた。 こうやってKと他愛ない会話をするのはとても楽しい。
大学イモの味がわからないと言った私に、Kが作ってくれた。 できることを手伝わせてもらいながら作るのを見ていたら、Kが「味見してみる?」と小皿にイモを乗せて差し出した。 摘もうとするけれど、なかなか上手くいかない私を見かねて、Kがひょいとイモをひと欠片摘んで食べさせてくれた。 「美味しい?」 と訊ねるKにうなづきながら、つい、差し出されたままだったKの指を舐めたら、「あのな」とKの声が低くなった。 そして「おまえ、それ、他のやつには絶対するなよ」と言ったKに私は台所から追い出されてしまった。 ここにはKしかいないから、他の人にはしようが無いのに。 何か怒らせたかな?
病院に行った。 先生から「今思い出せていない記憶は回復する可能性は低い」と言われた。 「思い出すのは諦めた方がいい」とも。 そう言われても、私には簡単に諦めることができなかった。 思い出すことだけが、こんな状態の私によくしてくれる人たちを喜ばせることだと思っていたから。 落ち込んでいた私に、Kが言った。 「らしくないんだよ」 私の頬をびろーんと引っ張りながら、少し寂しそうな表情を無理して笑顔に変えて。 「後ろばっか向いてんの、らしくない。仲良かったやつならまた仲良くなればいいし、仲悪かったやつだって記憶がないのをいいことに仲良くなればいいじゃんって、前のおまえはそういうやつだったよ」 べつに、今のおまえが違うってんならそれはそれでいいけどさ、と言いながら、引っ張った私の頬に手のひらを添えて首を傾げたKを見て、まだ病院に居た頃にKから言われたことを思い出した。
「周りの人間になにか返したいって思うんなら、早く元気になるしかない」
元気に、なろう。 前よりももっとずっと元気に。 Kの手に触れたら、また何か思い出しそうな気がしたけれど、きっとそれは私の希望がそう感じさせているだけなんだ。 だから、この胸が痛いのも、きっと気のせいなんだ。
こまは、 王子様は記憶すればよかった? それで はるひは招待するはずだったの。 *このエントリは、 ブログペットの「 こま」が書きました。
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